酒田の旅~その1~

3月12日(水)
何年前のことになるだろう。
吊るし雛というものの存在を知ったのは。
伊豆稲取のつるし飾りの写真だったと思う。
本来、おひなさまというものは、子どもの成長を願って、感謝の意を込めて
年毎に流してしまう・・・ということから現存しているものがほとんどなかったらしい。
残っていた少ないつるし飾りを元に現代に復活させて
今の人気につながったらしい。
その記事を読んで、私は虜になっていた。

それが、どんな経緯からかが知るところとなった。
日頃から傍若無人に生きていることの詫びをしたい・・・
と思っているらしい夫は私好みの旅の企画を立ててくれる。
そんなわけで、稲取・柳川で満足していた私に
突然酒田の旅も計画してくれたわけである。

しかも、男のやることは、やはりデカイ。
発想が大胆である。
つるし飾りも、さげもん(柳川)も、傘福(酒田)も、
参考として見ておこう・・・の程度で行く私であるが、
いずれも、中途半端なものならいらない、という考えで
思いきった値段のものを買ってくれる。
そこで今回も傘福の購入まで含めての旅となった。

夫は事前に徹底的に調べる。
行く前までには地図ですら、暗記?しているような徹底ぶり。
今回は酒田に4泊した。
しかも、時代物の旅館に宿泊。往復の飛行機とパックの格安旅行。
宿泊代を安くあげて、食べる物は贅沢にする主旨である。
旅館は夫婦2人でやりくりされている家庭的な旅館。
昔の作りそのままで、間口は玄関の幅しかないのに
奥行きが異常に長い。
昔のままなので家の中は暗く、階段は急。
部屋にトイレも洗面所もない、ホントに昔ながら。
部屋は2階で、暗い階段を下りて1階のトイレに行く。
それでも、何だか楽しい5日間だった。
朝、9時頃出発し、4時頃帰って、お茶をし、再び夕食に出る。
そんな呑気な毎日。

酒田は、その昔、港として商業で繁栄した所である。
日本海から、九州を廻って、瀬戸内海から京都に入る水路の
重要な港だったわけである。
そのために廻船問屋が繁栄していた。
井原西鶴の「日本永代蔵」という小説にその繁栄ぶりが
描写されていたという鐙屋(あぶみや)。
日本一の豪商と言われた本間家など。
NHKドラマ「おしん」の舞台ともなったところである。
市街は、京都を模した?のか碁盤の目のような整然と整っている。
道路も広い。
しかし、残念ながら、その広さがむなしいほど、閑散としている。
商店街がとても多いのだが、シャッター通りというのか
閉まっているお店が多い。
みどころのたくさんある土地柄なのだから、
再びにぎわうことを切に願う。

本間家の庭園
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酒田の旅~その2~は明日。
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by kusanohana-nonchi | 2008-03-12 23:57 | | Comments(0)