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「聖域」 篠田節子 著

8月9日(日)
篠田節子の小説が好きで、よく読んでいる。
この「聖域」という小説は、
東北の土着の信仰をベースに、
イタコとして向こう側の霊を呼ぶことできる力のある小説家を
探し出してゆくある編集者の物語。
あまりにも、精神性の奥が深くて
意味あいまいなまま読み進めていった。

さて、問題は、私の哀しい記憶力。
以前、この小説を途中まで読んで、図書館に返却した記憶があった。
昔の東北の、棄民の習慣(障害者とか、老人を山に捨てる)のことが書いてあり
わかっていたけれど、ショックで、忘れられなかった。
最後まで読もう・・・と今回借りたのだけれど、
読み進めていったら、
ずいぶん先まで読んでいた。
ここから先は読んでない・・・と思っても
何だか、おぼろげに記憶が浮かびあがってくる。
じゃ、途中まで読んだ・・というのは記憶違い??
それでも部分的には思い出せるのに、小説の全体の流れは全く未知。
全く・・・私の記憶力、どうなってるの?
結局、最後の部分は、全く初めて読んだと確信できた。
それを確認したいために、読み進めていった
と言っても、過言ではない。

読書日記でもつけないと、どうしようもないところまで来ている?
by kusanohana-nonchi | 2009-08-09 22:53 | カルチャー | Comments(0)