涼しげな人
2016年 07月 14日「⚪月⚪日⚪時、担当が電車で伺います」という連絡があったため、暑さをかなり心配していた。駅からこの暑いのに歩きで汗だくでやってくるのだろう・・お気の毒・・駅まで車で迎えに行くわけにはいかないのか・・
とあーでもない、こーでもない、と考えていた。
部屋を涼しくして、冷たい飲み物用意して
待っていたら。
何とその調律師の女性は
長袖のカーディガンに長ズボン?
という出で立ちで
涼しげな顔で現れた。
汗の一滴もない。
え~~~どうやってここまで来たの?
何で汗かいてないの?
私の心の中は
はてな❓❓❓だらけである。
(未だに謎よ)
余りに涼しげなので
冷たい飲み物も出さず
すぐに仕事が始まった。
前回の調律はいつですか?
という問いに、3.4年前ですかね~
なんて大汗かきながら答えた私。
余りに音が狂っていて
呆れてるんだろうな・・・
想像するだけで冷や汗。
耳なんて全然よくない私は、
たいして気にもとめてない・・
最後に乾燥剤の交換をしたら
何と!!!
10年前の日付が入っていた。
孫が生れた頃だ。
調律師は気づかなかったが、
前回の調律を3.4年前くらいと
思い込んでいた自分に、かなり呆れた。
調律したピアノは
音の濁りがなくなって
やっぱり気持ちよくなった。
夫の姉からの古いピアノ。
大切に使わねば。
涼しげな調律師は
爽やかに帰って行った。
どうやってあの炎天下を帰って行ったのか
怖くて見定めることもしなかった、私でした。