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元文学少女

私は元文学少女。

当事は思わなかったが、
今思えば、そうだ。

長き人生の度重なる引っ越しでも
とうとう手離さなかった本たちが

太宰治
遠藤周作
開高健

ってな具合。

先週金曜日に封切られた
小栗旬主演映画
「人間失格」を
超珍しく封切り日、朝いちで
見に行った。

何の衝動かは、わからないけど。

若い時、太宰治が好きだったか?というと
そうではない。
太宰治とか、中原中也とか、石川啄木とか
実生活でちゃんとした生活できず、
その乱れを文学にするような輩(やから)は
嫌いだった。

でも高校生の時、
友人と熱く語っていたころ
「満足した人間からは
何も生まれないのよね~」なんて
話していた。
そういえば、坂口安吾の「堕落論」が
好きな友もいた。
何背伸びしてたんだ~って気もするけど。

この映画を見て、想像してたけど
やっぱり太宰治ってこういう人だったんだ~
と妙に納得。フィクションなのにね。

映画では、最高傑作を書くために、
浮名をながし続け
家族を犠牲にしてきた太宰が、
とうとう妻から(宮沢りえ)、
もう私たち家族を壊してもいい、と
逆に捨てられ、
肺結核で命に終わりの見えた太宰が
人間失格を執筆する。

家に帰るなり「人間失格」を読み始めた。
不思議な感覚。
ここにあるこの小説の向こう側を
覗いてきたような・・・

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ヴィヨンの妻は、正妻をモデルにした小説だそうだ。内容は全く覚えていない。
 
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by kusanohana-nonchi | 2019-09-16 12:01 | カルチャー | Comments(0)