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吉原手引草

11月8日(木)

前回の直木章受賞作「吉原手引草」を読了した。
作者の松井今朝子さんは、歌舞伎の仕事を長くしていた方だそうである。
彼女の著作には、江戸時代に生きていたかのような
迫ってくるリアルな世界が展開されている。
しかも、サスペンス。
すばらしい読み物である。

吉原手引草は
江戸時代の吉原を舞台に、展開される。
絶頂期にあったトップの花魁が神隠しにあったように姿を消す。
その真実を探るために、ある人物が
その関係者に、話を聞いてゆく。
そのインタビュー記事のような話だけで
物語が展開してゆくから、それも面白い。
そして、生き生きと語られる吉原の世界も興味深い。

例によって、図書館で、30人予約待ちで、ようやく手元に来た。
せっせと読んだが、返却日に間に合わない!
意外にまじめで、小心者の私は、読まずに返却しようかとも考えたが
サスペンスの肝心なオチまでも、到達していない。
lここで返却するわけにはいかないと、
本日歩きながらも読んで、無事返却。1日遅れであった。
(この本が特別長いわけではない。毎日少しずつしか読めないから、時間がかかっただけ)
by kusanohana-nonchi | 2007-11-08 23:48 | カルチャー | Comments(0)